梅雨。
湿度が高い時期は、体がだるくなったり、食欲が落ちたりしやすいですよね。東洋医学の観点からも、湿度が高いと体内の水分の巡りが滞り、消化吸収や水分代謝がスムーズに行われにくくなると考えられています。その結果、消化不良を起こしやすくなることもあります。
胃腸に負担をかけずに栄養を摂れる、消化に良いおすすめのメニューをいくつか提案させていただきますね。
主食のアイデア
消化に良い食事では、まず主食選びが大切です。水分を多く含み、柔らかく調理されたものが良いでしょう。
おかゆは、胃腸が弱っている時や、食欲がない時でも食べやすいです。水分が多く、お米が柔らかく炊かれているため、消化にかかる負担を軽減できます。卵やとろみをつけた野菜などを加えると、さらに栄養価が高まりますよ。
やわらかく煮たうどんは、温かく胃に優しく消化しやすいメニューです。具材は、鶏むね肉や豆腐、ほうれん草など、消化の良いものを選ぶと良いでしょう。油を使わない味付けを心がけてくださいね。
主菜のアイデア
タンパク質は体に重要ですが、消化の良いものを選ぶのがポイントです。脂質の少ない食材や、やわらかく調理されたものがおすすめです。
鶏むね肉やささみの蒸し料理・煮込み料理は、脂質が少なく、高タンパクで消化に優れています。蒸したり、野菜と一緒に煮込んだりすると、より食べやすくなりますよ。
豆腐料理は、植物性タンパク質が豊富で、非常に消化が良い食材です。湯豆腐や煮浸し、あんかけ豆腐など、様々な調理法で取り入れられます。
白身魚のホイル焼き・煮付けは、タラやカレイなどの白身魚が、低脂肪で消化吸収が良いです。シンプルなホイル焼きや、薄味の煮付けで調理すると良いでしょう。
副菜のアイデア
ビタミンやミネラルを補給するために、野菜もバランス良く摂りましょう。加熱して柔らかくすると消化の負担を減らせます。
温野菜の和え物は、キャベツや大根、カブなどの葉物野菜や根菜類を柔らかく茹でたり蒸したりして、ポン酢やだしでシンプルに和えると良いです。食物繊維が豊富な野菜でも、加熱して柔らかくすることで消化の負担を減らせます。
すりおろし野菜のスープは、人参や大根などをすりおろして作ると、栄養が吸収されやすく、体も温まります。コンソメや鶏ガラスープの素で薄味に仕上げましょう。
とろろは、山芋や長芋のことで、消化酵素を含んでおり、胃腸の働きを助ける効果も期待できます。ご飯にかけて食べるのも良いですね。
調理のポイント
消化に良いメニューを作る上で、いくつかの調理のポイントがあります。
油の使用は最小限に抑えましょう。炒め物や揚げ物は避け、蒸す、煮る、茹でる調理法を選んでください。
薄味を心がけることも大切です。香辛料や刺激の強い調味料は控えめにし、だしや素材の味を活かした薄味にすると胃への負担が少ないです。
食材は柔らかく調理すると良いでしょう。硬いものは消化に時間がかかるため、小さく切ったり、じっくりと煮込んだりして柔らかく調理することが大切です。
食物繊維の摂りすぎに注意してください。不溶性食物繊維が多いごぼうやきのこ類は、消化に時間がかかる場合があります。摂る場合は少量にし、よく噛むようにしてください。
まとめ
これらのメニューを参考に、ぜひ胃腸に優しい食事を試してみてください。湿度が高い時期を乗り切るためにも、体調に合わせた食事選びは大切ですよ。