京都へ行くのは、距離も予算もなかなかハードルが高いって感じること、ありますよね?でも、ご安心ください。
神奈川の鎌倉に、とんでもなく格式高い禅寺があるんです。
それが、建長寺。
ここには、まさに「日本の原風景」が息づいているし、ちょっとしたプチ登山気分で楽しめる「半僧坊」は、本当に山奥にいるようなガチな雰囲気が最高なんです。
この夏、新幹線で京都は距離と予算のハードルが高いけど、東海道線で鎌倉なら近いと感じる人にはめちゃくちゃおすすめです。あと、鎌倉には海があるから、そこは京都中心部よりも優れたポイント。
格式ある禅の空間が織りなす荘厳な美しさ
建長寺は、日本で最初の禅の専門道場として、鎌倉時代からずっと禅の教えを発信し続けている歴史あるお寺です。
禅宗様式の建築は、国の重要文化財にも指定されていて、その荘厳な佇まいは息をのむほど。
お寺の敷地に入ると、まず目に入るのは「巨福山(こふくさん)」と書かれた大きな総門。
そこからシンボルである壮大な三門が続き、仏殿、法堂(はっとう)と、真っすぐ連なる建物の配置には、計算し尽くされた美しさを感じます。
特に法堂の天井に描かれた、五本の爪を持つ「五爪(ごそう)の龍」の雲龍図は、その迫力に圧倒されますよ。
これは、住職の説法が聞く人々の心に深く染み渡るようにという願いが込められているそうです。
さらに奥へと進むと、かつて住職が居住していた方丈(ほうじょう)があり、そこから広がる美しい日本庭園を眺めながら座っていると、心から落ち着けるはずです。
静かな環境の中で、豊かな緑を前にしていると、忙しない日常を忘れて、まさに日本の原風景に浸れるような感覚になります。
プチ登山で非日常へ!半僧坊で山奥の絶景を堪能
建長寺のもう一つの見どころは、本堂からさらに奥へ進んだ場所にある半僧坊(はんそうぼう)です。
ここは「半僧坊大権現」という、お寺の守護神をお祀りしている霊験あらたかな場所。
たどり着くには階段をひたすら登る、まさに「プチ登山」なんです。
この道のりがまた良いんです。
登るにつれて、だんだんと山奥にいるような雰囲気が漂ってきて、普段の生活ではなかなか味わえない非日常感を体験できますよ。
道中には、躍動感あふれる烏天狗(からすてんぐ)の像がずらりと並んでいて、その迫力にも圧倒されるはずです。
そして、この階段を登り切った先には、素晴らしいご褒美が待っています。
富士見台(ふじみだい)からは、晴れた日には遠く富士山まで見えることがあるんですよ。
さらに上には「勝上けん(しょうじょうけん)展望台」があり、「天園ハイキングコース」へと繋がっていて、そこからは建長寺の敷地全体はもちろん、遠く相模湾まで見渡せるパノラマビューが楽しめます。
プチ登山とはいえ、その達成感と、目の前に広がる景色は、きっと忘れられない思い出になるでしょう。
夏と言ったら鎌倉だよねぇ
京都のような遠方だと、時間や予算的に厳しいと感じるあなたも、鎌倉なら横浜からも近いし、日帰りで気軽に訪れることができます。
建長寺は北鎌倉駅から歩いて15分ほど、鎌倉駅からはバスも出ていますが、一時間二本程度で道路渋滞も起こります。
拝観は朝8時半から夕方4時半までで、拝観料は高校生以上が500円、小中学生は200円です(支払いは現金のみ)。
駅から歩く道は日陰が少ない場所もあるので、特にこれからの時期は日差し対策を忘れずに。