鶴見市場


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京急の普通が停まる駅、鶴見市場。

「鶴見市場」と聞くと、多くの人は築地や豊洲のように威勢のいい掛け声が飛び交う競り市場を想像するかもしれません。しかし実際に訪れてみると、そのイメージは裏切られます。鶴見市場は横浜市鶴見区にある京急本線「鶴見市場駅」周辺の住宅街であり、名前に“市場”とついていながらも、魚河岸や青果市場のような公設市場は存在しません。

この地域が「市場」と呼ばれるようになったのは、江戸時代から明治期にかけて、この一帯で物資や海産物の取引が盛んに行われていたことに由来するとされています。現在も「市場大和町」「市場上町」などの町名が残り、昔はすごかった感を醸し出します。

周辺には市場銀座商店街というエリアがありますが、無機質に鋪装されたアスファルトの地面、アーケードはおろか充分な幅員の歩道すら整備されておらず、「ザ、ただの生活道路」といった印象。戸越銀座の爪の垢を飲ませたくなります。

ここまで市場感のない市場の名が付く土地は珍しいのではないでしょうか。鶴見市場は、土地の名前負け感を楽しみたいという謎の性癖をお持ちの方には、オススメの駅となっております。

なお、鶴見市場という名が呼び起こす“活気ある市場”のイメージに近い場所が、わずか数キロ先にあります。それが川崎市幸区の「川崎幸市場」です。正式名称は「川崎市地方卸売市場南部市場」で、ここでは今も生鮮食品の卸売・小売が行われています。業者だけでなく一般客も利用でき、まさに「市場」と呼ぶにふさわしい場所です。

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