2025年4月、再びリセッション入りが現実味を帯びてきた今、保有資産の値下がりと向き合う中で、「この状況は過去とどう違うのか?」という疑問が浮かびました。そこで、これまでのリセッション局面が株価にどう影響したか、そしてそこからどのくらいで回復したのかを調べて整理してみました。
過去のリセッション:下落率・底値到達・高値更新まで
● リーマンショック(2007年10月高値 → 2009年3月底値 → 2013年3月に高値回復)
下落率:約55%
底値到達まで:約17か月
再び高値を更新するまで:約5年半
● ITバブル崩壊(2000年3月高値 → 2002年10月底値 → 2007年5月に高値回復)
下落率:約49%
底値到達まで:約31か月
高値更新まで:約7年2か月
● オイルショック(1973年1月高値 → 1974年10月底値 → 1980年後半に高値回復)
下落率:約48%
底値到達まで:約21か月
高値更新まで:約6年(厳密には8年近くかかったという分析も)
● コロナショック(2020年2月高値 → 2020年3月底値 → 2020年8月に高値更新)
下落率:約34%
底値到達まで:約1か月
高値更新まで:約6か月
上記からも分かるように、「どれくらい下がったか」よりも、「回復までにどれくらい時間がかかったか」が投資家の精神面や判断に大きく関わってくると感じました。7年というスパンで待つことになる場合もあるわけで、やはり冷静な長期目線が不可欠です。塩漬けはつらいかも・・・。
2025年現在の状況と比較
4月初頭、S&P500はたった2日で10.5%急落。私も米国株中心のポートフォリオを組んでいたため、含み益が一気に減少しました。ニュースではゴールドマン・サックスがさらに5〜10%の下落を見込んでいるとの話もあり、まだ底値は遠いのかもしれません。
今回が「コロナ型」のように早く戻るのか、それとも「リーマン型」のように数年かけて戻すのか、現時点では予測不能です。ただ、これまでの事例を見れば、いずれ回復はする。ただし“時間”がかかるということは、心構えとして持っておくべきだと感じます。
どう向き合うか
今の相場はとにかく難しく、デイトレも下落一通と思いきや勢いのある逆行波が飛んでくるので、勇気とセンスが必要な状況です。過去の暴落局面のように「何を買っても上がる」というムードにはなっていません。だからこそ、焦って動くよりも、リスクを減らして静観するという判断も立派な選択肢だと思います。
長期保有を前提にするなら、下落局面での買い増しも視野に入りますが、今はまだ“待ち”のタイミング。過去の数字が、今後の見通しを考える材料になれば幸いです。
底打ちを辛抱強く見届けるのだ。