水星の魔女14話が公開され、Twitterトレンド一位を取るなど多いに盛り上がっています。
私はアマプラ視聴のためリアタイ視聴者より一週間遅れていますが、ネタバレ上等でガンガン最新話の話題を拾っています。
さて、水星の魔女第二期で最も私がふるえたのは、エンディングの完成度の高さです。
EDテーマは、アイナ・ジ・エンドさんの歌う「Red:birthmark」(和訳:赤い痣)です。
中には一期エンディングと比較して質が酷いとか歌が酷いという否定的意見を述べる視聴者もいるようですが、言わせておけばよいという感ですわ。
二期エンディングのここがいい
水星の魔女のあらすじや伏線を知らない人に見せれば、よくわからんけど美少女二人が踊っているだけのムービーです。
しかし、水星の魔女のこれまでのストーリーや、ちりばめられた伏線を知っている人間が見ると、一転して美しさよりも不気味さや怖さのほうが際立つという作りになっています。
レオナルドダヴィンチの絵画のような、隠されたメッセージを探る深い魅力がありますね。
・前半のポイント
スレッタと幻影のようなミオリネがすれ違い続ける様子が描かれます。
しかし、いくらスレッタが手を伸ばしてもミオリネとうまく手をつなぐことができない。
そこにスレッタと同じく幻影のようなガンダムエアリアルが登場し、スレッタの心臓を貫きます
・中盤のポイント
スレッタに大きな変化が訪れます。
全身にパーメットの青いあざが走り、左腕が二本に分裂します。
パーメットの流れに体をゆだねるような表情をして目をつむるスレッタ。
そこに幻影として描かれていたミオリネが実体として現れ、笑顔で手を取りにきます。
場面は一転して、すべてが黒と赤で描かれた世界でドレスを着たスレッタが踊るシーンに。
赤と黒の色で書かれているものは、触ることのできない存在を表しているのでしょう。
その動きと表情は、「今までのスレッタでは絶対にできない」と気付く、まさに「水星の魔女」と形容すべき美しく冷たい表情の人物として描かれています。
1人のスレッタが5人に分裂する描写にも、重要な意味がありそうですね。
はっとしたようなミオリネの瞳に飛び込んでいくようにして場面は終盤へと切り替わります。
・終盤のポイント
二色の世界から色にあふれた美しい星空の舞台に切り替わります。
「触れない世界」から現実への場面転換を表しているのでしょう。
スレッタはやさしい笑みを浮かべ、落ち着いたあたたかなまなざしをミオリネに向けます。
二人は同年齢なのに、スレッタは歳の離れた美しい姉か、あるいは母親のような雰囲気すらまとっています。
対してミオリネは。。。
子供のような笑顔でスレッタの手を取りに来ていた序盤ラストの表情とは一変し、「この人は誰なの?」という不安と疑問を抱いたような表情で、スレッタにエスコートされるようにステップを踏みます。
そしてラストの二人が静止して手を取る場面では、ミオリネの手が震えています。疑問をぶつけることを恐れているのか、不安の正体に気付きながらも言い出せないのか?これも含みが多い描写ですね。
まとめ
美しいシーンが、意味を知ると不気味で怖い場面に変化してしまう。
この二面性のある表情の描き方のうまさにはぞっとしました。
それに、われらが「水星たぬき」がこんなに美人だったとは。
「水星の魔女」の名にふさわしい人物の魅力に引き込まれた人も多いのではないでしょうか?
「このナイフは美しい」と「二人で見させてよ」の場面の表情がマジで美しくて好きです。
エヴァのアスカ以来の衝撃をまさかスレッタから受ける日が来るとは。。。
エンディングのスレッタが公式でフィギュア化したら即買するくらいツボです。