米国債って、一見すると初心者にはハードルが高そうに思えますが、実は安定性の面ではかなり評価されている投資先の一つです。アメリカ政府が発行しているので信用度が高く、利回りも今は悪くありません。たとえば短期債でも年5%前後が見込めることもあるようで、「やめとけと言われるが、銀行に預けておくよりマシかも」と思う人も増えてきています。
ただし、注意点もいろいろあります。まず、米国債は基本的に満期まで保有するもの。5年とか10年といった長期で資金が拘束されるので、「すぐ使うかもしれないお金」には向いていません。
とはいえ、途中で売却することは可能です。ここが重要なポイントです。
ただし、途中売却する場合は「市場価格」での取引になるので、買ったときより高く売れるとは限りません。むしろ金利が上がっている局面では、すでに持っている債券の価値は下がっていることが多く、元本割れのリスクもあります。
仕組みとしてはこうです。
金利が下がれば、「昔の高利回りの債券」が人気になって価格が上がります。逆に、金利が上がれば、「古い低利回りの債券」は魅力が薄れて価格が下がります。だから、市場の金利動向を知らずに途中売却すると、思わぬ損をすることもあるのです。
それに加えて、ドル建てで買う場合は為替の影響も無視できません。円高になると、ドルでの利息や元本が円換算で減ってしまうことも。利回りだけを見て飛びつくと、為替変動でトータルの利益が打ち消される可能性もあります。
また、米国債はどこで買えるのかというと、日本の証券会社を通じて購入するのが一般的です。大手ネット証券(SBI証券、楽天証券、マネックス証券など)では、個人向けにドル建ての米国債を取り扱っており、ネット上で口座開設すればすぐに購入できるようになります。
あらかじめ「外貨(米ドル)」を用意しておく必要があるので、証券口座内で円からドルに両替する手続きも必要です。
こうした特徴を踏まえると、米国債が向いているのは「中長期で資産を寝かせたい人」や、「ある程度の安全性を重視しながら利回りも確保したい人」。逆に、資金をいつでも動かしたい人や、短期で回転させたい人にはあまり向かないと思います。
個人的には、ポートフォリオの一部として取り入れるには悪くない選択肢だと感じます。ただ、購入の前には「いつまでお金を寝かせられるか」「為替の変動に耐えられるか」といった視点でも考えておいた方が安心です。
特にギャンブル傾向が高い人間が投資をするとね、「長期国債投資のように何もしないことが一番つらい」んですよw
焦らず仕組みを理解して、自分の生活スタイルと照らし合わせながら、じっくり判断していくのが米国債との正しい付き合い方かなと思います。
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