プライムビデオで配信中のアニメ、大雪海のカイナ10話の感想です。
ネタバレを含みます。
今回でOPの巨人が出てくると思った
10話一番のハイライトはリリハの祈りに応えるように登場した「おおのぼり様」
ジブリオマージュが目立つ本作ですが、これに関しては完全にもののけ姫の「デイダラボッチ」リスペクトのデザインだと思いました。
敵巨大ロボットである「建設者」よりも何十倍も大きなその威容で、やっつけてくれるのかと期待した人も多いのではないでしょうか?
まぁ、建設者の腹パン一発であえなくダウンしてしまったわけですが。
「デイダラボッチ」が首を落とされた後に変化したように、おおのぼり様もOPで出てきた巨人の姿へと変化して「建設者」を撃退してくれると思っていたのですが、この話ではやりませんでした。
OPの巨人とおおのぼり様は別キャラなのか、はたまた今後そういうシーンがあるのか、結論が待ち遠しいです。
バルギア側にも戦いをやめる理由ができつつある
おおのぼり様が沈むとき、空から大量の水が降り、建設者のVRビジョンには「天候:雨」と表示が出ました。
この雨、おそらくは本物の飲める水なんでしょう。
大雪海のカイナは、「水資源」を争う物語です。
登場人物は雨そのものをみんな知らないようで、その水がどういうわけか天から降ってきた。
バルギア兵を現代人に置き換えれば、お金のために仕事をしているさなか、現金や純金の粒が降ってくればやる理由がなくなるのと同じで、この現象はバルギア兵に結構な心理的変化をもたらしたはず。
もしかしたら、おおのぼり様が水をもたらしてくれる?
なんて可能性を感じ戦いの理由が薄れたと思ったら、バンダーギルに投石機の玉代わりに船ごとぶん投げられてしまえば士気が下がるどころか反乱になってもおかしくないどころの反感も覚えたでしょう。
指揮官の狂暴白髪おじいちゃんこと、「バンダーギル」だけなんとかできれば、あとは平和に向かう準備ができているんじゃないでしょうか?
それにしても「バンダーギル」さん、建設者を操縦してるときはともかく、生身の時によく寝首をかかれなかったなと思います。(いや、むしろ片目と片腕は部下の裏切りで失った可能性も?)
アメロテ様は鎧が本体
その細身のどこに筋肉がついているのかわからない、白兵戦最強キャラのアメロテ様。
猫のような跳躍力に親衛隊とのつば競り合いに勝つパワーがなんで発揮されているのか、戦闘センスが良いという一言では説明がつきませんでしたが、アメロテ様の鎧が「賢者の時代の遺物」であることが判明しました。
アメロテアーマーはおそらく、ガンツスーツのような、身体能力を底上げする機能が備わった堅牢なパワードスーツなんでしょう。
人形の国の正規人形クリソツなバルギア一般兵の方が、よっぽどパワードスーツっぽい感じに見えちゃいましたがね。
お父様の安否が心配
「おおのぼり様」を腹パンでのした「建設者」
バルギアの軍艦を投げて攻撃するという豪快な攻撃を行い、リリハのお父様が立っていた棟に直撃したような描写がありました。
もろに食らえば生存は絶望的ですが、軍艦が棟に直撃したカットで塔の頂上にお父様の姿は確認できず。
おおのぼり様を見てテンションが上がって、難を逃れられる位置までちゃっかり移動していたのかもしれません。
個人的にはあのシーン、バルギア軍艦の船底にある巨大なひれ状のラダーが見れたのがすごい良かった。
次回予想
次の話の展開で気になるのは、やはり目前に迫っている「建設者」をどうやって止めるかです。
ラストシーンではリリハに完全ロックオンを向けたような視線を送っていますから、何かを投げてくるか直接踏みつぶそうとしてくるか、歯牙にかかるまでの時間的猶予はほとんどないはず。
OPでちらっと登場する謎の片目の巨人が登場して「建設者」をやっつけてくれるのか、はたまたカイナが知恵と機転で何とかするのか、個人的に予想しているのはそのどちらかです。
カイナが「樹皮削り」をビームサーベルみたいにして、「建設者」のメインカメラを破壊する展開も面白そうです。