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道徳の授業で先生から「人の嫌がることを進んでやりなさい」と言われた生徒が、翌日朝に黒板消しトラップを仕掛ける。罠が直撃した先生が理由を聞くと、生徒は答えた。「言われた通りに先生の嫌がることを進んでやった結果です。」
さて、ある人の日記で読んだ「自分らしい生き方」をしろというのは、実は最悪のアドバイスだというお話に感心したことが、この記事くきっかけです。
「自分らしい生き方」とは何でしょう?
自分らしい=周りに合わせたり変化する必要はない。その時の感情に流されるように生きればいい→人生何も考えず流されて生きててもハッピーになれるね!
・・・これは曲解です。当然、後悔の多い人生になるはず。(スマホごろ寝ニートに多そうなタイプ)
「自分らしさ」は、哲学的な小難しい悩みを抱えてなければ意識が向かない言葉です。「お金」「人間関係」「生きる目的」など、問題を感じておりそれにどう立ち向かうかを考えて浮かんだ言葉のはず。
この「将来なりたい自分にどう立ち向かうかを考えている姿勢」は正しい。「理想の未来の自分像」があり、問題解決や目的地到達の手段に真摯に向き合えるモードです。
ここに曲解した「自分らしく生きればいい」を投与するとモチベーションを破壊する猛毒になります。
自分の乗ろうとしている人生の流れを変え、明るい新天地を開拓しようというのに、「これまでやってきたことは自分らしい選択だから正しい。ありのままでずっとここにいればいい。」という現状維持の甘いささやきが聞こえるようです。
「自分らしさ」は「自分らしい願望や理想を叶える将来の目的地」を示す、未来に向けるための言葉であり、現状維持を肯定するための言葉ではないのに。
冒頭の「人の嫌がることを進んでやりなさい」の結果が「黒板消しトラップ」になるのレベルの曲解が「自分らしさ」という言葉においても頻繁に行われている模様です。
もう一個罠があって、「理想の自分像」=「人生の最盛期」と考えるとこれまた人生が面白くなくなるという点。
漫画やアニメのテンプレの展開→強敵が「これが俺の最終形態だ!」的なノリで主人公たちを圧倒。その後敗北した主人公サイドの成長を経てリベンジを食らい、無事退場。
「理想の自分像」=「人生の最盛期」で人生を送ってしまうと、この「強敵ポジ」で終わってしまう可能性が高い。
実際、敵ボスの「自称最終形態」はその先の形態があって、要らん事言って慢心せずにいれば主人公負けてたな的な匂わせを用意している漫画作品って結構多いですな。
ぬるい人生で満足していいのか?という問いかけが、作者の伝えたい意図なんでしょう。
そういえば、全国女児が目をキラキラさせて歌ってたアナ雪の「レット・イット・ゴー~ありのままで~ 」は闇落ちのテーマだけど、そのことを理解していない子供って結構多そう。子育てする親御さんは「ありのままだから宿題やらないの」とごねるお子さんの矯正が大変かも。
ぬるい人生なんてみんな嫌なはずなのに、「自分らしさ」が怠惰な人生の言い訳になってしまうことがあるので、ご注意を。