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その当時伊豆のとある場所でハリネズミが大量発生していると聞き学生だった私はキャンプに行くついでに、一度捕まえてハリネズミを観察したい欲望に駆られていた。
愛くるしい見た目なのであわよくばペットにできないかなと考え夜行性のハリネズミを追い求め出没情報のあるキャンプ場周辺を徘徊していると・・・。
薄暗い道の向こから一台のパトカーがやってきた。
そして私の横を通り過ぎるとすぐのところで停止し、警察官二名がこちらに話しかけてきた。
待っていたのは人生初の職務質問だった。
こちらは別にやましい点は何一つないので、キャンプのついでにハリネズミを探して歩いていることを伝える。雑談しているうちに一人はパトカーへと戻っていった。残った方の警察官から所持品検査の協力を求められたので応じると、、、彼は私のポケットに入ったあるものに反応した。
夜間探索用の懐中電灯。
懐中電灯を確認するとその警官は踵を返してパトカーに向かい、数十秒ほど私に聞こえない声量で話をして戻ってくる。
そしてまさかの事態が始まってしまった。
「現行犯逮捕にするからパトカーにのってね。」
初の職務質問が現行犯逮捕に発展したのである。これにはびっくりした。
「キャンプ用だって説明しましたけど?」
罪の意識はないので毅然と話す。
「詳しいことは署で聞くから。」
とりつく島もない雰囲気に連行は免れられないことを察した。
そのあとは署で取り調べを受けた。
懐中電灯でまさかここまで大事になるのかと唖然としてしまった。
結局日が明けるころには解放されたが、心理的ダメージは残った。
後で聞くと、私が歩いていた場所と遠くないところで空き巣被害が発生していたらしい。
深夜に犯行現場の付近を歩いている私は第一容疑者だったわけだ。
すべての疑いが晴れた後、パトカーの警察官は懐中電灯の所持を容疑者連行の建前えにしたと教えてくれた。
「バール」
「ペンチ」
職務質問以外にも、検問や交通違反で警察官に見つかるとまた問題にされてしまう。
と、ありがたいようなありがたくないようなアドバイスを受け私の初逮捕は幕を下ろした。